金刀比羅さん

父が倒れる直前に登った山がすぐ近くに有る。

遊歩道のある小さな山。

駐車場からは正味15分位かな。

神社の有る方とキャンプ場の2つの山が並んでる。

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急に足が立たなくなってしばらく立ち上がれず

驚いたって話していたのを思い出す。

運動不足かと気に留めなかったが

既に脳のトラブルの予兆だった。

その時気付けず悔やまれる。

帰りに私の居るお店に寄ってお茶飲んで。

後ろ姿を見送った。

 

 

先日、お昼休みに出掛ける用事があり

父の車を借りていた。

 

近くを通ったので寄ってみる事にした。

行くのは30数年振りか。

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金刀比羅山。

親しみ込めて「こんぴらさん」って人みたいに呼んでたな。

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お昼休み中に登り切れるのかしら?

カメラ目線のカラスが飛ばずに笑う。

f:id:yukopin601:20180407142344j:image「 近いって。」

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いや。結構有るよ。

息切れしながら登る。

変なスリッパ履いてくるんじゃ無かったなあ。

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着いた・・・!!

お詣り。

お賽銭奮発。

色々お話。中身は内緒。

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あの海護って下さってるのですね。

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行って良かった。

 

ギリギリで お昼休みが

終わったので

ご飯はバナナ1本になっちゃった。

今度おにぎり持って行こう。

柔らかく まあるく

祝福してくれた周りの人を悲しませ

心配掛けた事で いつの間にか私は、

「今後 私は幸せになってはならない。」って

頑なに思っていた。

その思いが周りの関係や心を

更に軋んだものにしていたのも

自覚が無かった。

 

「まずは自分を満たす」

よく聞く言葉だが

その資格は無い。

 

しかしたくさんの出来事や

出会いがあり

少しづつ

○心から笑える

○小さな変化に気付く

○日々の彩りを感じる

○目に見えないものにも敬意を払う

など気持ちが柔らかくなっている。

 

こちらの方が全て順調に回り出す事に

気付くまで三年掛かった。

でもきっとそれで良かった。

今の私は過ごした日々で出来てるのよね。

大切に まあるく受けとめて

昇華させたい。

 

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最終手段

父が倒れて2ヶ月が経つ。

もっと長い時間が過ぎているように感じる。

まだ 意識ははっきり戻らないが

時々ふと目が合ったり、穏やかな表情が増えて来た。

 

仕事帰りに短い時間でも会いに行く。

実家に近いリハビリ病院に変わったので

母の体力的負担も減りほっとした。

手や足をマッサージしながら父に話しかける。

 

 

お父ちゃん子だった私。

夜中に小さな声で「お父ちゃん」と囁くとパッと目が覚めトイレに付いてきてくれた。

 

倒れてしばらく経った頃、小さな声で

「お父ちゃん~」と囁いたら

じわっと目が開いた。

表現出来ないだけで 目覚めてる!

嬉しくなる。

時々回路が繋がる様で反応が希望に変わる。

それからは更にたくさん話掛けて

手足を刺激する。

小さな動きを見逃さないように観察する。

下まぶたや頬が問いかけにわずかに動く。

本当に微細な変化だがこれだけ動かすのはどんなに大変なんだろう。

1日中 目覚めない日も有るが焦らず行こう。

出血の部位から先生に「右手は動かないだろう」と言われていた。マッサージしながら「手を握って!」と言ったら動かない筈の右手で

握ってくれた日も有る。

思い込みに反省し可能性に歓喜

触るとあたたかいだけでこんなにも有難いなんて。

頭の傷は殆ど目立たなくなっているのは驚きだ。

確実に快方に向かっている。

 

私はこの人生の殆どの

都合の悪い事は

人のせいにし、依存してきた。

自分で決める事もせず逃げ続けた。

きっと何十回、何百回と私に気付く様に

色々な方面から機会を与えて貰っていたはずだが

それすらも勝手な、被害者意識で跳ね除けて来たんだ。

向き合うと言いながらも口だけだった。

 

父の入院は 愚かな自分に気付かせる

最後の手段だったようだ。

 

何十年も抱えて来た勝手な思い込みの

自分とさよなら。

そして自分の足で。

 

今までの私とは違うはずだから

安心して目覚めて。お父ちゃん

 

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きっかけ

重なる時は重なる物で。

 

父が倒れた日、ちょうど息子は仕事が休みで

すぐに病院に来たが、次の日 調子がおかしい。

念の為、調べたらインフルエンザになっていた。

 

娘は祖母が1人で不安で眠れないだろうと

手術の日の夜から実家に居た。

 

来週は娘の高校受験。移す訳にはいかないし

手術後すぐの父にも会える訳も無く・・・。

しばらく実家で暮らす隔離生活に。

いきなりお見舞いにも行けなくなった。

 

マスク 手洗い 加湿 隔離・・・

あらゆるインフルエンザ対策。

私は移らず。緑茶のおかげ??

でも保菌してるはず。

 

熱が下がってからが移すとも聞くので

結局 娘は実家から受験に向かう事になった。

「 行っといで!! 」と背中を押す事も、

お弁当を作る事も出来ず。

電話で応援するしか無かった。

 

しかし娘は頑張ってくれて

その数日後、受験したもう1校 共に合格し

希望の高校に行ける事になった。

 

意思の赴くまま動いたとは言え、

1ヶ月で数年分の集中勉強や

落ち着かず大変な中、

違う環境を乗り越えた娘。

根性有るな!と思う。

天晴れ 娘。おめでとう

塾の先生方、ありがとうございます。

 

まだ目覚めない父に嬉しい報告が出来る。

きっと喜んで目が覚めるはず。

暦は 2月に入っていた。

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1月の。( その2 )

倒れた父が搬送された病院に向かう。

救急待合の横を通り処置室へ。

意識が混濁し 時折頭を触る仕草をするが

呼びかけには応えない。

開いた目にいつもの父は居なかった。

 

後悔、悲しみ、恐怖・・・負の感情ばかり押寄せる。

 

暫く経った頃、今後について説明が有ると小さな部屋に入った。

◎出血が止まるのを待ったが増え続け

このままでは命が危ない為

今から手術をする。

◎出血の部位が右の運動機能に関わる場所の為、

恐らく手術が上手く行っても麻痺が残り

今後、右半身は動かないだろう。

◎いつ目覚めるかどこの部位が損傷しているかは人それぞれ。今は解らない。

◎回復には年齢的にも長くかかるだろう・・・・など

 

姉は、担当医の説明を手帳に書き込みCT画像を撮影している。つぶさに書き込む事で今後の資料にもなるし、もしもの時の決め手にもなる。と。

私は涙が流れるばかりで説明が入って来ない。

母が1番戸惑ってただろうに。

テキパキと手続きと 質問、冷静な行動。

やはり姉には敵わない。

 

家族の待合室に移動する。

何組か既に待機されている。

隣の家族の方は葬儀の日取りを決めていた。

心が、ざわつく。

 

少し経ち、今日の経緯を母に聞く。

朝食後に仏壇に手を合わせた後

もう少し眠ると横になった父。

最近は 良くある事だ。

 

寒い日だったので湯たんぽのお湯を足して

父に持って行った時に いつもと呼吸が違う事に

気付いた母は救急車を呼んだ。

救急隊員の方は処置は勿論の事

火の元や戸締りまで普段 動転して忘れがちな事を的確に教えて下さったそうだ。

搬送先の病院は以前 父がお世話になった先生がおられる救急病院。

距離が有る為きっと長く感じただろう。

 

毎週水曜日は
母はお昼から健康体操。
父は夜に居合道の稽古。
高齢とは言え趣味を続ける二人を
ずっと嬉しく思っていた。

もし母が出掛けた後なら気付くのが遅れたし

居る間で本当に良かった。

 

 

手術は5時間に及んだ。

その間 居合道のきっかけとなった師範が

久しぶりに父に会う為に稽古に出向いておられ、

急な休みに異変を感じ駆け付けて下さった。

何十年の仲で 繋がりを感じずには居られなかった。

 

私は相変わらず頼るばかりで、

御先祖様や龍神様方に お願いしますと

一心に祈った。

その間も仲間が勇気づけてくれ本当に有難かった。

 

無事手術が終わった。傷は痛々しいが

麻酔で静かに眠っている。

集中治療室に居るため家族は帰る事に。

駐車場への道すがら

夜空にくっきりと雲が浮かんでいる。

「あっ!!」思わず微笑む。

 

つづく。

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1月の。

もう三年近く父とはギクシャクしていた。

何度も考え直すように言われたが離婚したし、

その後、娘は不登校になるし。

長く教育現場に携わった父が、

1番身近にいる

娘と孫を諭す事が出来なかった事を悔やんでいると

母に聞いた。

しかし昔のように激しく叱責する事は無く

すれ違う日々を送った。

 

12月に入って、2年以上不登校の娘が

「やはり高校に行きたい。」と言う。

行きたい高校の試験日は1月30日。

中学の先生は寝た子は起こすな!で

戸惑いを隠せないのが分かる。

頼りにするのはやめた。

 

さあ どうするか。

 

私の勤め先にチラシを置きにいらした

塾の先生が浮かんだ。

学校に行って無い旨を話すと

いつでも見に来てと言って下さってたなあ。

ここは甘えるしかないな。

勤め先から徒歩五分。場所も申し分無し。

約束を取り付けてお願いに上がる。

 

まだ立ち上げて間も無い塾に

2年以上全く勉強せず自由に生きてきた15歳を

たった1ヶ月と少しで希望の高校に!と言う

非常に過酷なミッションを受けて頂いた。

 

父は孫の変化を手放しで喜び、

送迎をしてくれると言う。

無事故無違反だが80歳を越えて最近は

時々危ない事がある為、運転は私がして

隣に乗った。近くのコンビニで待つ間、

塾が終わったら食べるだろうと温かい食べ物を買ってくれた。

 初めて挑戦したカフェラテをとても気に入って

車中飲みながら話をする。

何度も何度も「引き受けてくれる塾に出会えて良かったなあ~」と言いながら。

 

送迎は続いた。

 

1月24日は小雪がちらつく寒い朝だった。

昼にスマホを見ると家族LINEに

「お父さんが倒れました。今病院です。見たら連絡下さい」と姉が静かに通知している。

只事では無いのが逆に伝わり急いで病院に向かう。

 

脳内出血。止まるのを期待したが増え続け

命が危なくなり夕方から緊急手術をする事に。

私のせいだ・・・!!涙が溢れる。

そこから私の中の全てが止まってしまった。

つづく・・・

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龍神様と。

小さな頃から木のフシが顔に見えたり

信号は自分の魔法で変わると思う

ちょっと残念な子供。

基本は殆ど変わらず年だけ重ねた。

 

龍や女神に見える雲を探して
いつも空を眺めていたが
何かの本で

「龍雲に意味は無い。たまたまそこに居ただけ。」と読み、
見つけても意味は無いと
かき消していた。

その日は電気を消しても眠れず布団の中で

眠気が来るのを待っていた。

いつもは隣で眠る娘が友達と電話をするからと

襖を隔てた部屋にいた。

境の壁には上部に、すりガラスが入っている。

ポッとガラス越しに緑の光が見えた。

「まだ眠ってないな!スマホの明かり!」

ちょっとイラついている自分がいる。

 

チラチラ動く緑の光。

こんなに反射するのか・・・と天井を見上げると

黒くて細い影のようなかたまりが大きくうねっては

光と共にフワッと落ちてくる。

気のせいかと思い天井を見ていると黒いかたまりは

何度も頭上にうねりながらやって来ては

フワッと落ちてくる。

枕元のスマホを手に取ると時刻は4時44分。

ゾロ目の意味を調べてみる。

とても素敵な意味だったが、

初めての事で戸惑いや

怖さの方が大きく

布団をかぶり

そのまま眠ってしまった。

 

次の日、友達のMちゃんに状況をメールした。

Mちゃんはタロットやヒーリングで

ハイヤーセルフと呼ばれる存在と共存する人。

昨日も、Mちゃんのハイヤーセルフ ゴンちゃんと

勝手に友達宣言していたんだった。

「祐ちゃん、それ龍神さんだよ!」

「ゴンちゃん?」

「違う龍さんや。ゴンちゃんが繋いでくれたんやと思う!  」

なんてこった!嬉しい。

怖くなって布団をかぶってしまったことも

そんな事では、怒ったりしないと聞いて安心した。

 

それからは光を見ていないが近くに居ると思った。

名前を聞いてみたくて心の中で願ってみた。

交差点の右側に有るコミュニティセンターのクリスマスイルミネーションが様々な点滅をする中

「八」の漢字に見える点滅を繰り返す。

「ハチさんなの?エラく和風で・・・」

その日から「八さん」

親しみ込めて「八っつぁん」と呼ぶように。

「 意味は無い 」と聞いてかき消していたのは

自分の心を無視していた証拠。

私が「居る」と思えば「居る」で良かったんだ。

 

それでもどこか まだ人の目が気になっていた私は、

龍雲専用のアカウントを作ってそちらに龍雲を載せていた。

Facebookでシェアをした際、どのアカウントでも

私が投稿したと出る事に今更ながら気付く。

公開した画像を友達は

何の不思議もなく見てくれる。

龍神さんの事、

沢山の目に見えないものが見守ってくれてる事、

お茶を売る私、お母さんの私・・・。

全部ひっくるめた、私を

好きで居てくれる仲間や

子供達。

みんなのお陰で

隠していたり別の人になろうとして

バラバラだった心が、

一個にまとまった気がする。

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