「う」な 毎日。

徒歩圏内で働き始めて、気付けば季節が変わってる。

お店が二丁目 ウチが三丁目。

今まで全く意識しなかったが表通りに出ると

既に炭火の香り。ここまで流れて来てたなんてね。

 

徒歩5分で到着。車やバスで通っていた今までを

考えると何て近くて快適。

お店に着くと各自の仕事が有り

黙々と準備。私は表の開店準備。

お掃除は勿論 毎朝のルーティンで息付く暇も無い。

中には毎朝届く活うなぎのお世話も。

届いたら水に放す。

時々どうしても輸送途中に命を落とすうなぎも

いて。「あがる」って言うらしい。

女として 既に あがってる私は死んでるって事かしら。

 

あがった うなぎは商品にはならず

他のうなぎにも悪い為 退かす。

いつもは20年いる先輩姉様が人知れず退かして

下さってたんだけど姉様最近膝が悪くて

しゃがめないって。私に掴めって。

40キロの活うなぎの中に手を突っ込んで

あがったうなぎを掴むミッション・・・・・・

うぅ・・・勇気いる。

しかし迷う時間も無い。姉様も困る!

「 うわぁぁぁー!」叫びたいけど我慢。

ニュルニュルするけど我慢。

今日は暑くていっぱい あがってる。

しかし3匹目くらいには諦めついて

掴むのも上手くなった。

姉様もう大丈夫よ。

 

活うなぎは次の日の朝にはみんな綺麗に

蒲焼になってる。チーフは毎朝5時起き。

頭が下がります。

朝、私が処理するのは残った骨。

骨せんべいを作る日以外は感謝してさよならするけど 骨せんべいにする為に

骨を洗うとね、割って数時間経ってるのに

骨が動く。生命力に驚く。

スタミナ料理の所以か。

 

お店のあちこちに神様を祀ってる。

始業前に準備しながら御挨拶するのが日課

「今日も頑張ります!お力添えを。」

心が落ち着く。

 

開店1時間前と言うのに既にお待ちの方々。

区内に唯一のうなぎ店とは言え凄いな。

開店時はさながらアトラクションの様。

みんなで声掛けあって開店。

 

今まで色んな所で働いてきた。

 「お客様来ないかなあー」ってゆっくり構えてた

今までやって来た仕事って何だったの。

毎日毎日が パニック状態の忙しさ。

慌てると 私は すぐに飲み込まれてしまう性分。

先輩姉様方は殺気立っている。

本当は慣れてる人は煽るべきでは無いと

思うが急かされる。

「落ち着けゆーこ!」って心で繰り返す。

初めは周りが見えなかったが

最近段々薄もやが晴れてきた。

 

うなぎって決して安くない。

みんなお祝いやイベントで楽しみに食べに来られる。美味しい物食べる時ってみんな本当に

幸せそうな良い顔される。

だから絶対に間違いは許されない。

姉様方も少しでも早く熱いものは熱く提供するために必死と解る。しかも皆さん ほぼ70代の方。

このパニック状態を日々こなしてる事に

リスペクトしか無くて。もう愛しかないわ。

 

今年の10連休も店休日の月曜以外全部営業で。

怒涛の忙しさを経験した。

でもこれは序の口。丑の日の忙しさは

これ以上と脅される・・・。想像つかない・・・。

きっと時間軸おかしいと思う程 密度が濃い。

 

 

2時半に休憩を挟み一旦みんな解散。

私は近くの父の病院へ。

母と昼ご飯を食べ父のリハビリ。

3時過ぎに1度ウチに帰り4時過ぎには再び

店に戻る。

何だか、ずーっと居る気分。

 

私の役目は、姉様方を穏やかにする事と悟る。

先回りしたり引いたりサポートを頑張ってる。

お客様にも また来たいと思って頂けるように

元気に笑顔を忘れずに。

 

みんなと心も通って来たみたい。

極めてみようと思う。

 

 

f:id:yukopin601:20190527023149j:imagef:id:yukopin601:20190527023149j:image